【総合型選抜】合格者は「教授名」まで調べている!大学リサーチの必勝戦略

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、総合型選抜の書類審査や面接において、合否を分ける究極のチェックポイントについてお話しします。

それは、「あなたが志望理由書に『教授の名前』まで具体的に調べて書いているか」という点です。

多くの高校生が、大学を選ぶときに「〇〇大学の〇〇学部は有名だから」「カリキュラムが面白そうだから」という大まかなイメージだけで志望理由書を書き進めてしまいます。

しかし、そうして出来上がった書類は、目の肥えた大学の教授陣(採点官)から見れば、「うちの大学じゃなくても、隣の大学の同じような学部でいいよね」と判断され、不合格の山に埋もれていくことになります。

大学という場所は、「高校の延長線上の学校」ではなく、特定の分野を突き詰める「研究室(教授)の集合体」です。だからこそ、あなたが本当にその大学で学びたいのであれば、どの教授がどんな研究をしているのかを知っているのは「当然の前提」なのです。

そこで今回は、数々の受験生をニッチで強力なリサーチ力によって合格へと導いてきた教務の視点から、【総合型選抜で合格する人が実践している「教授リサーチ」3つの戦略】を徹底解説します。

この記事を読み終えた瞬間、あなたの志望理由書は「ありきたりな文章」から、教授の心を一本釣りする「強力な提案書」へと進化するはずです。

総合型選抜のコアマインド:「看板(大学名)」ではなく「中身(教授)」で選ぶ

具体的なリサーチ戦略に入る前に、総合型選抜において最も重要な「大学に対するマインドセット」を頭に叩き込んでください。

不合格になってしまう受験生は、情報に対して受動的であり、「〇〇大学という素晴らしいブランド(看板)の環境を与えてもらう」ことを期待してしまいます。そのため、志望理由書も「貴学の高名な教授陣のもとで、充実したカリキュラムを学び……」といった、主語が大学側の薄っぺらい文章になってしまいます。

しかし、総合型選抜で求められるのは、理想の未来から現在を逆算し、「自分が解決したい社会課題(研究テーマ)」を明確に持っている一人の「学人」としての姿勢です。

あなたが研究者として未来の課題に挑むなら、「いま、その分野の最前線でどんな研究が行われており、誰がその第一人者なのか」に興味が湧かないはずがありません。

大学の名前という看板ではなく、そこで実際に研究を動かしている「教授」その人に焦点を当てること。この自立したマインドを持って、具体的な3つのリサーチ戦略をマスターしていきましょう。


戦略1:公式HPの「教員紹介」を飛び越え、教授の「論文や著書」の核心に潜る

1つ目の戦略は、ただ教授の名前を書類に載せるだけでなく、その教授が書いた「論文」や「著書」を実際に調べ、その中身をあなたの志望理由に組み込むことです。

「名前のトッピング」は面接で失敗する

多くの受験生がやりがちな失敗として、大学のホームページの教員一覧を見て、「〇〇教授のもとで〇〇を学びたい」と名前だけをスパイスのようにトッピングする手法がありますが、この方法はおすすめできません。面接官である教授から「あぁ、私の名前が書いてあるね。じゃあ、私が最近出したあの論文の、どの理論に興味を持ったの?」と突っ込まれた瞬間、何も答えられなくなってしまうからです。

論文の「一節」をあなたの武器にせよ

受かる受験生は、名前を見つけた後、CiNii や大学の学術リポジトリを使い、その教授の論文や著書を最低でも1〜2本は実際に読み込みます。

  • 普通の受験生(不合格)「貴学の〇〇教授のもとで、過疎地域の地域活性化について学びたいです」
  • 受かる受験生(合格)「〇〇教授の著書『〇〇』の第3章で提唱されている『関係人口のインセンティブ設計』の理論に深く感銘を受けました。私はこの理論をベースに、若者が主体となる移動型ビジネスモデルの検証を、貴学で行いたいです」

どうでしょうか。後者には、明らかに「その教授でなければならない絶対的な必然性」があります。教授からすれば、「高校生でありながら、自分の書いた論文をここまで読み込んで、目的意識を持って来ようとしているのか!」と、知的な衝撃を受けることになります。


戦略2:教授の「研究テーマ」と、自分の「独自の原体験」の一貫性を証明する

2つ目の戦略は、調べた教授の研究内容が、あなたの「過去(原体験)」と「未来(ビジョン)」にいかに深く繋がっているか(一貫性)を論理的に説明することです。

なぜ「他の教授」ではダメなのかを突き詰める

大学研究を深めていくと、同じ「地域活性化」や「AI教育」というテーマであっても、教授によってアプローチ(専門分野)が全く異なることに気づきます。

  • A教授経済学的な視点(お金の回り方)から地域活性化を研究している。
  • B教授社会学的な視点(人のコミュニティや文化)から地域活性化を研究している。

ここで、あなたの「独自の原体験」が「地元の祭りが廃れてコミュニティが崩壊しそうになったことへの違和感」であるならば、選ぶべきはA教授ではなく、B教授のはずです。

「点」ではなく「一本の美しい直線」にする

志望理由書の中で、以下のような「過去・現在・未来」の接続を意識してください。

  • 過去(原体験)地元の祭りの衰退を目の当たりにし、地域のコミュニティ維持に課題を感じた。
  • 現在(大学での学び)だからこそ、コミュニティ社会学の第一人者である【〇〇教授】の研究室で、住民の心理的つながりを生み出す仕組みを学びたい。
  • 未来(ビジョン)将来は、持続可能な地域コミュニティの設計士として社会に貢献する。

「私の原体験から導き出された問いを解決するピースは、日本中、世界中の大学を探しても、貴学の〇〇教授の研究室の中にしか存在しない」

ここまで論理が一貫していれば、文章の説得力は最高潮に達し、面接への強固な伏線となります。


戦略3:教授を「先生」ではなく「未来の共同研究者」として捉える

3つ目の戦略は、書類や面接での「教授に対するスタンス(距離感)」のアップデートです。

「教えてもらう」という受け身の姿勢を捨てる

文章が上手いだけの受験生は、「〇〇先生の素晴らしい講義を受け、たくさんの知識を吸収し、成長させていただきたいです」という、徹底的な受け身の文章を書きます。しかし、大学教授が求めているのは、手取り足取り教えてもらいたがる「お客様」ではありません。

受かる受験生は、教授のことを「自分のビジョン(未来の設計図)を形にするための、最もリスペクトすべき共同研究者」として捉えています。

「対話」の余白を書類に仕込む

志望理由書の後半では、教授の理論をただ肯定するだけでなく、あえて以下のような「知的な問いの余白」を仕込みます。

  • 「〇〇教授の〇〇という理論は非常に有効であるが、現代のSNS環境における若者の行動特性(データ)に当てはめた場合、どのような変容が起きるのか。私は貴学に入学後、〇〇教授のゼミの環境をお借りして、この新たな課題について共に実証実験を行いたい」

このように、教授の胸を借りる形で「自分ならこう発展させたい」という能動的なビジョンを提示するのです。 書類にこのような余白(知的な罠)が仕掛けられていると、二次選抜の面接は、あなたの一方的な自己アピールの場ではなく、「教授とあなたの、未来の研究に関するエキサイティングな対話(企画会議)」へと昇華します。


今日から始める:「教授の心を掴む」アクションプラン

今、この瞬間から、あなたの志望理由書を圧倒的なクオリティに変えるための3つの具体的なアクションを提示します。

1. 志望校のHPから「教員一覧」のページをブックマークする(戦略1の対策)

スマホで今すぐ、志望大学・学部の公式サイトを開き、「教員紹介」や「研究室一覧」のページを探してブックマークしてください。そこに、あなたの運命を変える教授の名前と、その研究キーワードが必ず眠っています。

2. 教授の名前を「CiNii 」に打ち込んでみる(戦略1・2の対策)

気になる教授の名前を見つけたら、CiNii (論文検索サイト)で検索してみましょう。論文のタイトルをいくつか眺めるだけでも、「この先生は、こういう切り口で社会問題と戦っているんだ」という言葉の解像度が跳ね上がります。

3. 「なぜこの先生じゃないとダメなのか」を1行でメモする(戦略3の対策)

ノートやスマホのメモ機能に、「〇〇大学の〇〇教授の、〇〇という研究スタイルが、私のやりたい〇〇に絶対に必要だ」と、1行で言い切る文章を作ってみてください。その1行が、あなたの志望理由書の強力な「背骨(軸)」になります。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

志望校の教授について調べる作業は、専門用語が多く、高校生にとっては最初は少し難しく感じるかもしれません。論文を読むなんて自分には早い、と怖気づいてしまうこともあるでしょう。

しかし、忘れないでください。 他の受験生が「大学のブランド名」という表面的な部分だけを見て綺麗事の書類を書いている中で、あなたが「教授の研究内容」という本質にまで潜り込んで書いた書類は、それだけで圧倒的な差別化になります。

大学の教授たちは、自分の研究分野を愛しています。だからこそ、その分野に対して本気で、泥臭く調べ、自分を「未来の仲間」として選んでくれようとする高校生の熱い想いに出会ったとき、最高に嬉しいと感じるのです。

型にハマった優等生の仮面を脱ぎ捨てましょう。 大学を使い倒すための「鍵」は、まさにあなたが志望理由書に書き込む「教授の名前と、その研究へのリスペクト」の中にあります。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。