
- 1. 【学部選び】「健康福祉学部」に向いている人って?医療・食・スポーツで命と暮らしを支える!注目の7大学を一挙紹介
- 2. 1. 健康福祉学部に向いている「3つのタイプ」
- 2.1. タイプA:最前線で命と機能の回復を支える「クリニカル・スペシャリスト」
- 2.2. タイプB:制度と心で暮らしを守る「ソーシャル・サポーター」
- 2.3. タイプC:食・運動・データで予防を担う「ヘルスプロモーション・デザイナー」
- 3. 2. アプローチが全く違う!特色あふれる7大学
- 3.1. 【国公立の最高峰と、IT・栄養の融合】
- 3.2. 【こころ、スポーツ、食の独自の強みを持つ私学】
- 3.3. 【女性の自立と、全世代の健康を支える西日本の名門】
- 4. 3. 総合型選抜で「健康福祉学部」を狙う戦略
- 4.1. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
【学部選び】「健康福祉学部」に向いている人って?医療・食・スポーツで命と暮らしを支える!注目の7大学を一挙紹介
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「医療や福祉の仕事に就きたい」と考えたとき、病院で働く医師や看護師、あるいは介護士だけを想像していませんか?
現代の「健康」と「福祉」は、病院の中だけで完結するものではありません。 病気にならないための「毎日の食事(栄養)」や「運動(スポーツ)」、さらには生活を根本から支える「社会制度(ソーシャルワーク)」や「IT・データ活用」に至るまで、あらゆるアプローチで人々のウェルビーイング(心身の幸福)をデザインする。 それが「健康福祉学部」の本当の姿です。
今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「健康福祉学部に向いている人の3つの特徴」と、「高度医療からスポーツ・ITまで、特色あふれる国公私立の7大学」について徹底解説します。
健康福祉学部(大学によっては保健福祉学部など)は、取得できる国家資格や学科の編成が大学によって全く異なります。「なんとなく人の役に立ちたい」というふんわりとした理由で入学すると、ゴリゴリの理系科目(解剖学や生化学)や厳しい実習に挫折してしまうことも。
まずは、あなたがどの分野のスペシャリストに向いているのか、3つのタイプを見ていきましょう。
1. 健康福祉学部に向いている「3つのタイプ」
タイプA:最前線で命と機能の回復を支える「クリニカル・スペシャリスト」
- 「病院やリハビリ施設で、患者さんが自分らしい生活を取り戻す過程に直接関わりたい」
- 「目に見えない体の内部や動きのメカニズムを、解剖学や生理学などの理系的視点で分析したい」
- 特徴: 看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、診療放射線技師、臨床工学技士などを目指すタイプ。「かわいそう」という感情だけでなく、「客観的なデータ」に基づいて冷静に患者をサポートできる人。
- なぜ向いている?: 医療現場において、医師の指示通りに動くだけでなく、自らアセスメント(評価)を行い、チーム医療の一員として「高度な専門技術」を発揮する力が求められるからです。
タイプB:制度と心で暮らしを守る「ソーシャル・サポーター」
- 「貧困、児童虐待、高齢者の孤立といった社会のバグ(課題)を、福祉の制度や法律を使って解決したい」
- 「学校の保健室(養護教諭)や精神科などで、心に傷を抱えた人たちの話をじっくり聴き、環境を整えたい」
- 特徴: 社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、養護教諭、公認心理師などを目指すタイプ。個人の痛みだけでなく、その人が置かれている「環境」や「社会構造」に目を向け、行政や他機関と連携する調整力を持った人。
- なぜ向いている?: ソーシャルワーク(相談援助)の技術や心理学、社会学を深く学び、制度の網の目からこぼれ落ちそうな人々を救う「セーフティネット」の構築者になれるためです。
タイプC:食・運動・データで予防を担う「ヘルスプロモーション・デザイナー」
- 「病気を治すよりも、そもそも『病気にならないための体づくり(予防医療)』を社会に広めたい」
- 「アスリートの栄養管理や、データサイエンス(IT)を使った新しい医療・福祉サービスを作りたい」
- 特徴: 管理栄養士、スポーツ指導者、医療情報技師などを目指すタイプ。医療と福祉の枠組みに「食」「スポーツ」「IT」を掛け合わせ、人々の日常を豊かにするアクティブな提案ができる人。
- なぜ向いている?: 栄養学、スポーツ科学、情報工学といった幅広い学問をベースに、子どもから高齢者までの健康寿命を延ばす「実践的なアプローチ」が学べるからです。
2. アプローチが全く違う!特色あふれる7大学
一口に健康福祉学部と言っても、「ゴリゴリの医療系」から「IT融合」「スポーツ特化」まで、大学ごとに強みは千差万別です。
【国公立の最高峰と、IT・栄養の融合】
- ① 東京都立大学(健康福祉学部): 国公立大学における医療・保健系の最高峰です。「看護学科」「理学療法学科」「作業療法学科」「放射線学科」の4学科体制。都立病院等と連携した高度な臨床実習と、世界を見据えたトップレベルの研究力が特徴です。
- ② 高崎健康福祉大学(健康福祉学部): 「社会福祉」「健康栄養」に加え、文理融合の「医療情報学科」を持つのが最大の特徴です。病院の経営管理やデータサイエンス、システム開発など、「IT×医療」のスペシャリストを育成する最先端の環境が整っています。
【こころ、スポーツ、食の独自の強みを持つ私学】
- ③ 関西福祉科学大学(健康福祉学部): 「健康科学科」と「福祉栄養学科」の2学科。特に健康科学科は、養護教諭(保健室の先生)や第一種衛生管理者の育成に圧倒的な強みを持ちます。心理学やカウンセリング技術を深く学び、「こころの問題」に強い学校現場や企業内健康管理のプロを育てます。
- ④ 東日本国際大学(健康福祉学部): 福島県いわき市に拠点を置く、実践的な福祉の拠点。「社会福祉学科」の中に、「ソーシャルワーク」「スポーツ健康」「心理福祉」「介護福祉」といった多様なコースが用意されています。社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格取得へのサポートが非常に手厚いのが特徴です。
- ⑤ 東海学院大学(健康福祉学部): 岐阜県にある、非常にユニークで専門性の高い学部です。「医療栄養学科」「総合福祉学科」の2学科制。「総合福祉学科」では福祉系三大国家資格だけでなく、なんと医療機器のプロである「臨床工学技士」も目指せます。また「医療栄養学科」では、管理栄養士の資格に加え、臨床検査の技術も学ぶことができるハイブリッドな環境です。
【女性の自立と、全世代の健康を支える西日本の名門】
- ⑥ 神戸女子大学(健康福祉学部): 「社会福祉学科」と「健康スポーツ栄養学科」の2学科体制。社会福祉学科では多様な生活課題を抱える人へのソーシャルワークを深めます。注目すべきは健康スポーツ栄養学科で、栄養学に生理学やスポーツ科学を融合させ、アスリートから一般の高齢者までをエビデンスに基づいて指導できる新しいタイプの栄養士を育成します。
- ⑦ 西九州大学(健康福祉学部): 佐賀県に位置する、地域密着型の健康・福祉の拠点。「社会福祉学科」に加え、「スポーツ健康福祉学科」を持つのが大きな特徴です。「スポーツ」と「福祉」を融合させ、年齢や障害の有無に関わらず、すべての人の健康づくりやレクリエーション活動を支援する専門家を育成します。
3. 総合型選抜で「健康福祉学部」を狙う戦略
健康福祉学部の総合型選抜(AO入試)において、「祖母が病気になった時に助けてもらったから」「人と関わるのが好きだから」という個人的で受動的なエピソードだけでは、大学教授の心は動きません。
合格する志望理由の鉄則: 「私は、地域社会における『健康寿命と平均寿命のギャップ(社会課題)』を解決したいです。病気になってから病院で治療するだけでなく、日常的な予防アプローチが不可欠です。貴学の〇〇学科で栄養学(またはスポーツ科学・ソーシャルワーク)を専門的に学び、自治体と連携して高齢者が楽しみながら通える『食と運動の複合型コミュニティサロン』を企画・運営できる〇〇(職種)になりたいです」
重要なのは、「現在の日本が抱える医療・福祉の社会課題(少子高齢化、ヤングケアラー、生活習慣病など)」を明確にし、それを「志望する大学の独自の強み(IT、スポーツ、栄養、高度臨床など)を活かしてどう解決するか」を論理的に語ることです。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
健康福祉学部は、生老病死という人間の最も無防備で切実な局面に立ち会い、専門的な知識と技術で「その人らしい生き方」をデザインする、最高にやりがいのある学部です。
今回紹介した7大学には、「高度な医療技術」「IT・データ」「心のケア」「食とスポーツ」など、全く異なる解決アプローチがありました。 今のあなたは、どのような「武器(理学療法、ソーシャルワーク、栄養、ITなど)」を使って、社会の健康と福祉を守りたいと感じていますか?
もしよろしければ、あなたの興味のある職種やキーワードを教えてください。KOSSUN教育ラボのノウハウをフル活用して、総合型選抜の面接官を唸らせる「あなただけの健康福祉の探究テーマ」を一緒に練り上げていきましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、東大、早慶上をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)がある。

