あなたの「志」には「公共性」があるか:合格のボーダーラインを超える思考法

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

自己分析を進める中で、「自分のやりたいこと」が少しずつ見えてきた人も多いのではないでしょうか。

しかし、ここで一つ、非常に重要なチェックポイントを提示します。

それは、あなたの掲げる志に「公共性(パブリック・マインド)」があるか、という視点です。

「自分が好きだから学びたい」「将来お金持ちになりたいからこの学部へ行く」

もちろん、それが個人の本音であっても構いません。

しかし、総合型選抜という「大学とのマッチング」の場において、それだけでは合格を勝ち取ることは難しいのが現実です。

なぜ「公共性」が必要なのか。

今回は、その本質を紐解いていきましょう。


1. 大学は「社会のリーダー」を探している

大学は、単に知識を授ける場所ではありません。学問を通じて社会の課題を解決し、より良い未来を創造する人材を育成する機関です。

特に総合型選抜を実施する大学側は、入学させる学生に対してこう期待しています。

「この学生は、本学で得た知見を自分一人のためだけでなく、社会のためにどう還元してくれるのか?

志望理由書に書かれた「志」が、自分一人の興味(私事)に閉じているのか、それとも社会全体の幸福(公事)に繋がっているのか。

試験官はそこを厳しく見ています。


2. 「私」と「公」を繋ぐ3ステップ

では、自分の個人的な興味をどのように「公共性」のある志へと昇華させればよいのでしょうか。以下の3つのステップで考えてみましょう。

① 個人的な「違和感」を起点にする

まずは、5月のテーマである「深掘り」を徹底してください。

「〇〇が好き」「〇〇が嫌だ」「〇〇に困った」という個人的な感情(私心)で構いません。

これがあなたの熱量の源泉になります。

② その課題を「主語」を広げて捉え直す

次に、その個人的な困りごとや興味を、社会全体に広げてみます。

  • 「私が困っている」だけでなく、「同じように困っている人は他にいないか?」
  • 「私の地域だけの問題か?」それとも「日本全国、あるいは世界共通の課題か?」

ここで、あなたの「私事」が「社会課題(公事)」へと形を変えます。

③ 解決による「受益者」を明確にする

あなたの学びや研究が完成したとき、誰が幸せになりますか?

「〇〇に悩む高齢者」「日本の製造業に従事する人々」「教育格差に苦しむ子どもたち」

「あなたが学ぶことで、救われる誰か」を具体的に想像できるかどうかが、公共性の有無を分けるポイントです。


3. 「公共性」が志望理由に説得力をもたらす

「公共性」のある志には、単なる自己主張にはない「客観的な必然性」が宿ります。

「私が学びたいから」という理由だけでは、「そうですか、頑張ってください」で終わってしまいます。

しかし、「この社会課題を解決するために、貴学のこの研究室で学ばなければならないのです」というロジックになれば、

大学側にとってあなたは「合格させるべき正当な理由を持つ受験生」へと変わるのです。

いわば、公共性とは、大学とあなたを繋ぐ「共通言語」なのです。


4. 5月のワーク:あなたの志に「社会」を混ぜる

今日からノートの端っこに、以下の問いへの答えを書いてみてください。

  1. 私の関心事は、社会のどんな課題とリンクしているか?
  2. 私の夢が叶ったとき、一番喜んでくれるのは「誰」か?
  3. その「誰か」のために、今、大学で学ばなければならない知識は何か?

これがスラスラと書けるようになったとき、あなたの志望理由書は、読み手の心を揺さぶる「志」へと進化しているはずです。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

「志を高く持て」とよく言われますが、総合型選抜においては「志を広く持て」とお伝えしたいです。

自分のやりたいことを、社会のニーズと重ね合わせる作業。

それは一見難しく感じるかもしれませんが、これこそが「大学で学ぶ意味」を自分自身で見つけるための最も誠実なプロセスです。

あなたの「好き」という純粋なエネルギーを、ぜひ「誰かのため」という大きなベクトルに変えてみてください。

その瞬間、あなたの合格への道筋は、より確かなものとして拓けていくでしょう。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。